ウブ品の、古唐津・呉須絵山水文皿・京焼風陶器の特大サイズ皿です。

ご興味ある方は、お付き合いください。



サイズは概ね、径４０．０cm、高さ８．２cm、高台径１８．２cmです。

黒く沈んだ、深い色合いの呉須によって富士山が描かれていますが、いわゆる「天地逆」 の構図を採用しており、富士山が白抜きされて、雪化粧の様(さま) まで伝わってくるようです。

まるで一幅の掛軸(水墨画、禅画) を見ているような感覚に陥り、静けさまでまとっています。 明らかに茶事・茶会を意識した茶室飾りの茶道具として焼成された品でしょう。

かの、佐賀県立九州陶磁文化館発行の図録のなかに、作風が近い皿がありましたので、撮影しておきました。

経年使用に伴うホツが３ヵ所ありますが、旧家から引き揚げてきた伝世のウブ品ですので、ホツの部位まで土枯れが見られ、古格につながっています。

ホツは、表面を中心に約２．５cm(１、６枚目)、裏面を中心に約１．９cm、２．０cm (８枚目) となっています。

サイズが大きく、ホント、存在感があって、ため息が出てしまいますし、個人的には、どこか生掛けの藍九谷大皿を見ているような気分になります、、、。

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